和式からタイ式になった猫たち

かつて人間嫌いだったシャイな真っ白い猫の「さくら」ちゃんと、拾った時から目の見えないスティビーこと「びー」ちゃんの二匹の猫も私達と一緒にタイに移住しました。

当日、空港で検疫を受けた後タイ航空のカウンターへ。重さで料金が決まるので体重+ケージの重さを量ってもらい支払いカウンターへ。体重さくら2.4kg、びー5.4kg。2万円ちょっとだったと思う。「荷物と一緒に預けるのは可哀想!」と心配していたがタイ航空は座席を一席確保してくれました。3人がけの窓際の席にケージをおいてシートベルトをして飛行機初体験。さくらは観念しておとなしくしていたけれどびーは鳴きどうし。「うるさい!」っていう人も無く、スチュワーデスのお姉さんも通るたびに相手をしていってくれました。
ドンムアン空港についてからは一緒に税関を通りあらかじめ知らせてあった動物検疫のブースに行って書類を書いてもらい手数料を払ってついにタイの猫になりました。

着いて2〜3日は落ち着かなく戸棚の中に入ったりしていたものの、だんだん慣れて日本にいたときと変わりなく暮らし始めました。驚いたのは、2週間目にメイドさんを頼んで来てもらったのですが、人が来ると逃げ回って隠れていたさくらちゃんが彼女に抱かれていた事です。さくらはタイに来て性格が変わりました。寒くないせいかどちらも伸び伸びです。

さくらの好きな事・・・やもりにちょっかいをだすこと。
ビーの好きな事・・・・大の字に寝て金玉ぐりぐりしてもらうこと。<shinobu>   ↑TOP


「さくら」ちゃん、動物病院へ行く

タイに来て3ヶ月、真夏の猛烈な暑さが終わった後は雨季。毎日スコールがあり、かなりの湿度の高い日が続いていたある日、ふとさくらちゃんを見るとヒゲのあたりがなんだかおかしい。よく見るとヒゲの所と口元にハゲが3箇所。今までこんな事はなかったので「タイに来て病気?」と心配になり動物病院へ連れて行くことにしました。調べてみると幸い家の近くに大きな動物病院があることがわかり、「タイの動物病院とはどんな所?」と少し不安でしたが早速二人で連れていきました。

日本でも何度か動物病院へは行きましたが、殆どがドクター1人とアシスタントが2人くらいのこじんまりした所でした。診察受付は午前中と夕方2時間くらいで、随分待って診てもらっていました。おまけに高い。一回の診察で3000円〜5000円くらい、夜間診察してくれる病院を探し回って連れて行ったときは40000円払った記憶があります。

ところが「タイの動物病院」に行ってびっくり驚きました。診察ブースが5つ、ペットホテル、二階には手術室と親が死んだ子猫や子犬を里親が見つかるまで預かる所などがあってかなりの広さ。おまけに24時間受け付け、年中無休。待合室?というか受付前のベンチには「高そうな犬」を連れた人が何人か、モルモットかなにか「小動物」を連れてきている日本人の親子もいました。

受付に申し込んで待つこと5分、診察ブースへ。ケージから出すと「かぁちゃーん!こわい」としがみつく様子にアシスタントの女の子も大笑い。さすがに扱いはうまくおとなしく診察してもらった結果が「カビ」。あまりの湿度の高さに御年12才の「さくら」ちゃんにカビが生えました。美猫だいなし。シャンプーと薬を貰い支払ったのが350バーツ、980円ほど。対応、医療費、ともに「ほっ」とした日でした。<shinobu>    ↑TOP


タイ式「猫ごはん」

「タイに猫かんやドライフードはあるのか?猫砂は?もしかして毎日新聞紙を切ってトイレに?」タイで暮らすと決めた時の心配事の一つでした。「さくら」ちゃんは好き嫌いが激しく一晩冷蔵庫に入れたものも食べない。「びー」ちゃんの方はピルチャード缶以外は何でもバクバク、おかげて6kg近いブタ猫。
ついてすぐには買いに行けないからと思い持ってきたチビ缶3個とドライフード少しがなくなったので、近くのスーパーマーケットに行ってみると、カルカン、フリスキー、ME-O、SLEEKYの4種類の缶詰とカルカンとフリスキーのドライフードがあったので一安心。チビ缶、12.75バーツ36 円ほど、トール缶で15.50 バーツ45円くらい。味もチキン、ツナ、牛肉,エビなど数種類あり。ドライ一箱、45 バーツ130円くらい。
缶詰の幾種類かとドライフードを買い、夕ご飯に出してやると食べない。チキン、ツナとは名ばかり魚をぶつ切りにしたピルチャード缶。他のをあけて見るもみんな同じ食べない。「さくら」ちゃんは「ふんっ!」って感じでくるりと回れ右、「びー」ちゃんは「あ、オレ、これはあかんねん!」と肩を落として行ってしまう。一晩くらい何も食べなくてもいいかなと思うものの、「慣れない所に来てご飯もない」のはあまりに可哀想な気がする。
どうしたものかと二人で思案した結果、私達が晩御飯を食べた屋台に鶏があった。鶏だけ売ってくれと身振り手振りで言う私達に屋台のお兄さんは不思議そうな顔。さすがに猫が食べるとはいえず、「私達の朝ご飯」と笑ってごまかす。この日は「むし鶏屋台風」を食べていただきました。美味しかったみたいです。<shinobu>   ↑TOP


「タイの白い猫・メーウ カーウ マニー」 さくらちゃんあやうし!

タイに暮し始めて2週間目に我が家に来たお手伝いさんのジュアンはさくらちゃんがお気に入りで「奥さん、日本に帰るときはさくらちゃんを置いていって!」。顔なじみになったマッサージ師のエイちゃんなんか、ビーちゃんはタオルケットで包んで「ボール!」といってほりあげたりして遊ぶのに「さくらちゃん、欲しい!」 エイちゃんの家には犬が4匹、猫2匹、子供が2人いるのにまだ欲しいと言う。よくよく聞いてみると「さくらちゃんをチャトチャック(ウィークエンドマーケット)に売りに行く。」どうしてさくらちゃんばっかり??
アパートの人にもさくらちゃんは「ナイス!」「きれいねぇ!」と誉められ、ビーちゃんは「ビッグ!」「おっきいねぇ!」と言われる。性格は可愛いビーちゃんなんですけどね。
その後タイの情報誌を見ると真っ白な猫は、タイでは‘ロイヤルキャット‘女王様の猫だそうです。タイ王室の門外不出の猫「メーウ カーウ マニー(白い宝石・ダイヤモンド)」で、王室の勅令を受けた人が大切に守り続けているらしいです。バンコク郊外にこの猫を見せてくれる所があるらしいのでいつか行って見たいと思います。そう言われて街の猫を観察してみると真っ白の猫はいません。
我が家の貴重品「さくらちゃん」はあげられません。<shinobu>   ↑TOP


正真正銘タイ式猫「あづき」ちゃん

「あづき」ちゃんはタイに暮しはじめて、暫くして知り合ったYUKIちゃんちの猫。
「猫を見に行こう!」とYUKIちゃんと二人で行ったトンロー病院で、「母猫が死んだ子猫が3匹」と里親探しの張り紙がしてあるので、2階に上がってみると子猫が三匹、ケージの中にいました。触るのが怖いくらい小さい。でも病院の人が言うには、離乳はしているそうなので育てられそう。その日はそのまま帰りました。帰り道、YUKIちゃんの心の中は「ねこ、猫、ネコ.........。」で一杯だったそうです。
でも、駐在期間が終わって、日本に帰ったらアパートで飼えるのか等、心配もイロイロあったようですが彼女なりにクリア。決断が早い。暫くして電話をしてみると「もうここにいますよぅ!一番薄い色のベージュの子。」
やっぱり。一番可愛かったもんね。ほんとに小さい手のひらサイズだった「あづき」も、いまや鼻の横のホクロがチャームポイントのおとな猫です。不思議な事に薄いベージュだった柄がだんだん濃くなり、今はチョコレート色。やはり顔立ちも日本の猫とはちがいます。<shinobu> ↑TOP


タイ式「街の猫たち」 その1 とおまけ「タイの純血種の犬」

街のあちこちで暮す猫たち。ビーちゃんはやっぱり「大きい!」。
背中に「タテガミ」?のあるタイ固有の犬はタイでもなかなかお目にかかれない珍しい犬。<sinobu> ↑TOP


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